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[ ミニミニ管理者の独り言 > サーバールーム構築 > サーバールームの構築について パート5 ]
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サーバールームの構築について パート5
3)サーバールームに必要な設備の検討
3-2)熱量計算
サーバー、ネットワーク機器、UPSから発生する熱量を機器の消費電力から算出します。この時、消費電力がBTU/hr表記の場合には次の式でkWに換算して下さい。
kW =BTU/hr×0.29307107
3-3)温度管理
熱量が算出できると、次は必要となる空調機(エアコン)を選定することになります。
温度管理は、サーバールームにおいて最も重要な対策の一つです。
〜サーバーは当然、熱には弱いものです。サーバー自身の冷却能力(通常は空冷)でいくら冷却しようとしてもサーバールームが熱ければ、取り込みされる空気も熱いので温度管理は重要です。〜
〜例えば、サーバールームが30度だったとすると、サーバー内部は40度、50度と上昇するでしょう。当然、温度が上昇すればCPUは誤作動したり熱暴走する可能性が高くなりますので良いはずがありません。〜
ここでは、空調機(エアコン)の「能力」と「タイプ」を検討します。
空調機の能力はカタログを参照すると冷却能力として記載されていますので「算出したサーバーの熱量と同等(同じkW)の冷却能力の空調機を選定」すればよいのですが、少し冷却能力にゆとりを持っておくとよいと考えます。
私見では、出来れば1.2〜1.5倍くらい余分に冷却能力のある機種を選定しておくと「今年の夏は暑いな!酷暑だって。サーバー大丈夫かな?」なんて会話をしなくて済むと思います。
〜もし、酷暑になって冷却能力が足りない時には「大型の扇風機」を入れてエアフローを改善する方法があります。(直径80cmくらいはあったと思います。)これは以前、取引のある大手のハードウェアベンダーのサーバールームを見学させてもらった時の事ですが、情報システム担当者が「この大型扇風機は一昨年の酷暑の際にサーバーが悲鳴をあげていた(室温30℃近く)ので空調と一緒に追加しました。」なんて言っていました。〜
また、カタログには通常、馬力とkWで冷却能力を記載していますが、馬力しかない場合にはkWに換算して下さい。
1馬力 = 0.75W
次に空調機(エアコン)のタイプは、大きく分けると下記があります。
・壁掛形
・天井カセット形
・天吊形
・床置形
・ラック搭載型(局所空調)
上記のどのタイプの空調を選定するかは冷却能力と予算の問題になりますが、タイプ別にみると一般には冷却能力に次の関係が成り立つ様です。
床置形 > 天吊形、天井カセット形 > 壁掛形
ここで空調機(エアコン)のタイプ別での注意点は「漏水対策」です。
天井カセット形の場合には設置した空調機の下は漏水の可能性があります。
また、天吊形や壁掛形の場合にも漏水の可能性があるのでその下にサーバを設置する場合には、漏水対策として「水受け」と「水受け内でどこまで溜まっているかのセンサー」を取付するなどの工夫が必要になります。
その点、床置形、ラック搭載型は、漏水対策が出来ており、エアーフローもサーバの正面の吸入口から冷風を取り込み出来るので冷却効果が高い点でも適していると考えますが、一般的に高価です。
しかし、空調における漏水対策は非常に重要です。
これは私の経験ですが、以前は壁掛形の空調機を使用していたのですが、屋外へ排水する部分から漏水して2台のサーバでHDDが2台同時に故障した経験があります。
(サーバーは2台ともUPSに接続していたのですがダメでした。)
そのサーバはRAID5構成でしたが起動すらしない状態に追い込まれていたので止む得なくディスクを交換してバックアップから復旧しました。(トホホ。)
皆さんもご注意ください。
◆サーバールームの構築 バックナンバー◆
もっと詳しく...
サーバールームの構築について パート1
・サーバールームの構築の全体像について触れています。
サーバールームの構築について パート2
・サーバールームの必要性の検討について触れいています。
サーバールームの構築について パート3
・将来的な予測を含めたサーバー(ラック)の台数の算出について触れています。
サーバールームの構築について パート4
・サーバールームに必要な設備の検討と題して、電気設備の容量について触れています。
サーバールームの構築について パート5
・サーバールームに必要な設備の検討と題して、熱量計算、温度監理に触れています。
サーバールームの構築について パート6
・サーバールームに必要な設備の検討と題して、防塵対策、湿度対策、耐震設備について触れています。
サーバールームの構築について パート7
・サーバールームに必要な設備の検討と題して、消化設備、LAN配線設備について触れています。
サーバールームの構築について パート8
・サーバールームに必要な設備の検討と題して、サーバールームに求めるセキュリティレベルについて触れています。
サーバールームの構築について パート9
・サーバールームに必要な設備の検討と題して、サーバールームの広さの算出について触れています。
サーバールームの構築について パート10
・サーバールームに必要な設備の検討と題して、サーバールームのレイアウトを作成について触れています。
◆番外編◆
サーバーラックの冷却
・サーバーラック用冷却設備で、APC「InfraStruXure InRow RC」というものを紹介。
サーバールームの室温
・サーバールームの室温についての経験談に触れています。
サーバーラッキング
・サーバーのラッキングをベンダーに依頼した際の「職人技」を写真付で紹介しています。
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3-2)熱量計算
サーバー、ネットワーク機器、UPSから発生する熱量を機器の消費電力から算出します。この時、消費電力がBTU/hr表記の場合には次の式でkWに換算して下さい。
kW =BTU/hr×0.29307107
3-3)温度管理
熱量が算出できると、次は必要となる空調機(エアコン)を選定することになります。
温度管理は、サーバールームにおいて最も重要な対策の一つです。
〜サーバーは当然、熱には弱いものです。サーバー自身の冷却能力(通常は空冷)でいくら冷却しようとしてもサーバールームが熱ければ、取り込みされる空気も熱いので温度管理は重要です。〜
〜例えば、サーバールームが30度だったとすると、サーバー内部は40度、50度と上昇するでしょう。当然、温度が上昇すればCPUは誤作動したり熱暴走する可能性が高くなりますので良いはずがありません。〜
ここでは、空調機(エアコン)の「能力」と「タイプ」を検討します。
空調機の能力はカタログを参照すると冷却能力として記載されていますので「算出したサーバーの熱量と同等(同じkW)の冷却能力の空調機を選定」すればよいのですが、少し冷却能力にゆとりを持っておくとよいと考えます。
私見では、出来れば1.2〜1.5倍くらい余分に冷却能力のある機種を選定しておくと「今年の夏は暑いな!酷暑だって。サーバー大丈夫かな?」なんて会話をしなくて済むと思います。
〜もし、酷暑になって冷却能力が足りない時には「大型の扇風機」を入れてエアフローを改善する方法があります。(直径80cmくらいはあったと思います。)これは以前、取引のある大手のハードウェアベンダーのサーバールームを見学させてもらった時の事ですが、情報システム担当者が「この大型扇風機は一昨年の酷暑の際にサーバーが悲鳴をあげていた(室温30℃近く)ので空調と一緒に追加しました。」なんて言っていました。〜
また、カタログには通常、馬力とkWで冷却能力を記載していますが、馬力しかない場合にはkWに換算して下さい。
1馬力 = 0.75W
次に空調機(エアコン)のタイプは、大きく分けると下記があります。
・壁掛形
・天井カセット形
・天吊形
・床置形
・ラック搭載型(局所空調)
上記のどのタイプの空調を選定するかは冷却能力と予算の問題になりますが、タイプ別にみると一般には冷却能力に次の関係が成り立つ様です。
床置形 > 天吊形、天井カセット形 > 壁掛形
ここで空調機(エアコン)のタイプ別での注意点は「漏水対策」です。
天井カセット形の場合には設置した空調機の下は漏水の可能性があります。
また、天吊形や壁掛形の場合にも漏水の可能性があるのでその下にサーバを設置する場合には、漏水対策として「水受け」と「水受け内でどこまで溜まっているかのセンサー」を取付するなどの工夫が必要になります。
その点、床置形、ラック搭載型は、漏水対策が出来ており、エアーフローもサーバの正面の吸入口から冷風を取り込み出来るので冷却効果が高い点でも適していると考えますが、一般的に高価です。
しかし、空調における漏水対策は非常に重要です。
これは私の経験ですが、以前は壁掛形の空調機を使用していたのですが、屋外へ排水する部分から漏水して2台のサーバでHDDが2台同時に故障した経験があります。
(サーバーは2台ともUPSに接続していたのですがダメでした。)
そのサーバはRAID5構成でしたが起動すらしない状態に追い込まれていたので止む得なくディスクを交換してバックアップから復旧しました。(トホホ。)
皆さんもご注意ください。
◆サーバールームの構築 バックナンバー◆
もっと詳しく...
サーバールームの構築について パート1
・サーバールームの構築の全体像について触れています。
サーバールームの構築について パート2
・サーバールームの必要性の検討について触れいています。
サーバールームの構築について パート3
・将来的な予測を含めたサーバー(ラック)の台数の算出について触れています。
サーバールームの構築について パート4
・サーバールームに必要な設備の検討と題して、電気設備の容量について触れています。
サーバールームの構築について パート5
・サーバールームに必要な設備の検討と題して、熱量計算、温度監理に触れています。
サーバールームの構築について パート6
・サーバールームに必要な設備の検討と題して、防塵対策、湿度対策、耐震設備について触れています。
サーバールームの構築について パート7
・サーバールームに必要な設備の検討と題して、消化設備、LAN配線設備について触れています。
サーバールームの構築について パート8
・サーバールームに必要な設備の検討と題して、サーバールームに求めるセキュリティレベルについて触れています。
サーバールームの構築について パート9
・サーバールームに必要な設備の検討と題して、サーバールームの広さの算出について触れています。
サーバールームの構築について パート10
・サーバールームに必要な設備の検討と題して、サーバールームのレイアウトを作成について触れています。
◆番外編◆
サーバーラックの冷却
・サーバーラック用冷却設備で、APC「InfraStruXure InRow RC」というものを紹介。
サーバールームの室温
・サーバールームの室温についての経験談に触れています。
サーバーラッキング
・サーバーのラッキングをベンダーに依頼した際の「職人技」を写真付で紹介しています。
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